日本における外国金融機関

経済・金融環境

日本は世界の中で重要な金融市場であり、海外の多くの金融ビジネスを引き付けています。日本は世界第3位の経済大国です。フォーチュン500社(売上規模全米上位500社)中、象徴的なグローバルブランドの会社を含む68社が日本で活動しています。グローバル経済にとって、東京は日本の重要な金融センターであり、主要な流動性とグローバル投資の供給源です。というのも、日本は、世界最大規模の証券取引所、世界最大の年金基金、世界最大規模の国債市場を有し、資金力豊富な企業が数多く存在しているからです。また、日本は世界最大の個人預金保有国です。(約1,510兆円)

このような経済規模は、グローバルに活動する主要金融機関にとって日本進出が必要であることを意味します。日本の潜在的成長性や国内市場における日系金融機関の競争力等を考慮すると、日本でのビジネス活動は、決して容易なことではありません。しかし、長期のビジネス戦略に専念し日本の文化、社会、ビジネス習慣に合った方法でビジネス活動をしていく外資系金融機関にとっては、得るものが大きい環境です。日本は外国金融機関にとって、トレードファイナンスや国際的な債券発行による資金調達などの、クロスボーダーでのホールセール業務をはじめ、グローバルなM&A活動、送金、リテール業務など幅広いビジネスチャンスがあります。

規制環境

日本の金融規制は、グローバルな規制と整合性が取れています。外国金融機関が日本でビジネスを行うことは妨げられていません。IBA Japanの会員をはじめ規制対象となる金融機関がビジネス活動を行う上で、明確で透明性の高い規制環境を確保するため、IBA Japanは常に規制当局と緊密に連携を図っています。